[イ・ウンジンの結婚] 「最強の毒舌女」にも運命の相手がいた。

 

「またこんな手紙を書かないといけないなんて。前回は我慢したけど、今回も無責任な対応をするなら許さないわよ。お見合いイベントにはどうしてあなたみたいな人ばかり集まるの？ 参加者を選ぶ基準って一体何なの？？」

 

人を騙す偽善者や詐欺師…。あらゆる暴言や罵詈雑言が飛び交うメールだった。

その日、私は一生聞かないような悪口を一度に浴びせられたように感じた。

彼女はメールの最後に、精神的損害賠償として5千万円を要求してきた。

彼女と話をしたマネージャーたちは、口を揃えてこう言った。

 

「あんな女性は初めて見ました。どうしてあんなに自分のことしか考えないのでしょうか？」

 

「こんな逆転劇があるなんて。あんなに綺麗な顔から、どうしてあんな乱暴な言葉が出てくるの？？」

 

彼女は本当に美しかった。誰もが一目惚れするほどだった。

しかし、口を開いた瞬間、その幻想は崩れ去った。

彼女は誰に対しても暴言を吐くことをためらわなかった。紹介された相手が気に入らなければ、相手に対して不快な感情をあからさまに示し、マネージャーにも暴言を吐いた。

 

男性たちの抗議が相次いだ。

 

「そんな女性がいるのですか？自分だけが気に入らないなんて、口から出る言葉がひどくて本当に不快です。」

 

「私を虫けらのように扱って、どうして私がそのような扱いを受けなければならないのですか？」

 

このような事態が繰り返されるうちに、みんな彼女を避け、紹介を嫌がるようになった。

私たちは彼女に何度も警告を行い、会員活動の停止処分も下した。

 

普通、このような場合は退会させるのが一般的だが、彼女には本当に素晴らしい母親がいた。

その母親からどうしてあんな娘が生まれたのか、不思議でならなかった。

娘がトラブルを起こすたびに、母親は会社を訪れて謝罪していた。

 

「ここ以外では受け入れてくれるところがありません。こんな性格の娘を、誰が会ってくれるのでしょうか？私を見て、一度でいいから、せめて一度だけチャンスをください。」

 

母の懇願を受けて、

最後にもう一度だけチャンスを与えることにし、団体のお見合いイベントへの参加を勧めた。

数人の男性と会えば、その中に気に入る人が一人くらいはいるだろうと考えたからだ。

しかし、結果は予想外だった。数十人と会ったものの、彼女を選ぶ人は一人もいなかった。

 

美しい顔立ちが、かえって乱暴な口調を際立たせてしまったのだ。

結局、我慢の限界に達した彼女が、私にあの恐ろしいメールを送ってきたのだった。

最初はあまりの不条理さに笑ってしまい、正直言って腹も立っていた。しかし、よく考えてみると、これは避けたり怒ったりする問題ではなかった。

 

誰かが解決しなければならない問題だった。そして、彼女を気の毒に思う気持ちも湧いてきた。周囲の人たちは彼女に問題があることをみんな知っているのに、本人だけがそのことに気づいていなかった。それはほぼ病的なレベルと言えるでしょう。

 

彼女のようなタイプには、主に3つのスタイルの男性が似合う。

 

第一に、性格が非常に柔和で、どんなことを言われても素直に受け入れる男性。

 

第二に、独特な性的嗜好を持ち、そのような言葉を逆に刺激的に感じる男性。

 

三つ目は、相手を圧倒するほどのパワーとエネルギーを持つ男性だ。

 

悩んだ末、彼女に紹介する男性を見つけた。その男性は性格が少しせっかちで、やや強面なところがある人だった。

 

男女関係は相対的なものであり、ある人との関係に問題があったとしても、別の人に出会うことで全く異なる状況が展開されることもある。

 

この男性と自己中的で迷惑な彼女が出会った場合、お互いに喧嘩して終わるか、どちらかが相手を制圧するかのいずれかになるでしょう。

 

損害賠償を口にし、怒り狂う彼女を説得することが勝負だった。

彼女のお母様と共に作戦を練り、お母様は最後のチャンスとばかりに必死だったに違いない。

私も確信があったわけではなかったが、1％の可能性を信じて試みることにした。

 

もし今回も彼女が心を開かなければ、おそらく1億、2億を要求されるかもしれない。

数日間、ドキドキしながら連絡を待った。普段の彼女なら、気に入らなければ爆弾のような不満をぶちまけるはずだが、一週間、一ヶ月が過ぎても何の音沙汰もなかった。

 

「便りの無いのは良い便り」という言葉がまさにこのような場合に当てはまると思った。

 

その後、彼女からはずっと音沙汰がなかった。二人のうちどちらが制圧されたのかは分からないが、いずれにせよ、問題のカップルはお互いに相手を見つけたと考えるしかない。

 

こうして世の中には、すべての男女にふさわしいお相手が存在する。

もしまだ出会いがないのなら、自分に合わない相手を求めているのかもしれない。

 

 

李雄震(イ・ウンジン) 結婚相談所 Couple.net 代表

仲人・婚活の専門家

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